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京都の遠回し表現を、出典から確かめる

「そう言われている」で終わらせない辞典です。 収録するそれぞれの表現に、本音・どんな場面で使われるか・ そして本当に使われているのかを、出典とともに示します。

記録として存在するか

資料や作品に、この表現が記録されているか

  • 確実独立した2件以上の資料で確認できる
  • 諸説複数の資料があり、説が分かれている
  • 単一記載している資料が1件だけ。比べる相手がいない
  • 不明記録そのものが見つからない

実際に使われるか

日常で本当に使われている(いた)か

  • 確実当事者の証言など、実使用の裏づけがある
  • 諸説使われるという記述はあるが程度が分からない
  • 俗説広く知られているが、実使用の裏づけが乏しい
  • 不明使われるかどうか、まだ判断できていない

資料が何件あるかを、そのまま書いています。 「その用法を載せている資料は1件だけ」は隠すべきことではなく、 読み手が確からしさを判断するための材料だと考えています。

この2つは別の問いです。 よく知られた言い回しでも実際には使われていないことがあり、 逆に実際にあった出来事でも記録が残っていないことがあります。 この食い違いこそが、この辞典の見どころです。 判定の基準は編集方針に公開しています。

遠回し表現には二系統ある

御所婉曲

宮中に仕えた女性たちのことば(女房詞)に由来する言い換え。 はしたないことを直接口にしない、という作法から生まれました。 おてなし(月経)、おちょうず(小便)、はばかり(便所)、 夜のもの(寝具)などがこれにあたります。

御所ことばを見る

町方いけず

町なかで使われてきた、角を立てずに拒絶する言い方。 前者が実用に降りたもので、対立の回避を最優先する作法です。 相手を責めずに距離を示すため、言葉の表面と意図がずれます。

町方ことばを見る

収録されている表現

それぞれの表現に、記録として存在するかと実際に使われるかの2つの判定を付けています。 この2つは別の問いで、食い違うことがあります。

本音の欄は、決まった符丁ではありません。 遠回し表現の意味は場面と関係によって変わり、 同じ言い方が字義どおりに使われることもあります。 一対一の言い換え表としては読まないでください。

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  1. ぶぶ漬けでもどうどす? 記録と実使用が食い違う そろそろ切り上げて帰ってほしい(とされる)
    記録 確実
    実使用 俗説
    帰ってほしい
  2. おおきに 結構です(断り)
    記録 単一
    実使用 諸説
    断りたい
  3. ○○さんとはあいふさぎどすわ あの人とは相性が合わない
    記録 単一
    実使用 諸説
    干渉しないでほしい
  4. おいでやす 歓迎しているとは限らない
    記録 単一
    実使用 諸説
    察してほしい
  5. 考えときます 今回は見送ります(断り)
    記録 単一
    実使用 諸説
    断りたい
  6. おたくのお子さん、ピアノ上手にならはったねー 音がうるさい
    記録 単一
    実使用 不明
    静かにしてほしい
  7. 1本芯が通ってしっかりしたはる 頑固者だと思っている
    記録 単一
    実使用 不明
    常識がないと思っている
  8. 落ち着いてはりますねぇ 老けて見える
    記録 単一
    実使用 不明
    若作りだと思っている
  9. 面白いこといわはるなあ 何度も来られて迷惑だと思っている
    記録 単一
    実使用 諸説
    しつこいと思っている
  10. うちなんかにはもったいないですし お断りします
    記録 単一
    実使用 諸説
    断りたい